「パリの一流ホテルから、石鹸と歯磨きの香りをさせた、一分の隙もない美しい娘が歩いてきたら、そしてすれ違うときに、あなたを少しだけ見下すようなそぶりをしたら、それがマダム・クロードの娘達である。」
「男性を王様にしてあげなさい。決して自分を主張してはいけない。相手の話に相槌を3回打つだけで、必要のない限り自分の話はしてはいけない。」
「ハンドバッグの中には、3つのポーチを必ず入れておきなさい。化粧品用、替えのストッキング用、そして口や身体のデオドラント用に。」
このマダム・クロードに躾けられたの娘達の中には、後に顧客たる紳士達の妻になり、社交界で活躍した女性も少なくなかったと言う。
そして、日本の高級デリの草分け的存在であるマダム麗奈のHPの冒頭には、このマダム・クロードが設立の原点であると記されている。
さて、予告していたエッセイ第二弾は清楚系の高級デリヘルです。これまで私が東京で利用する回数が多かったのはこの清楚系の高級デリで、レポしているのはごく一部です。
日本には社交界といったものが殆ど存在しないため、パーティーに連れて行く美形モデルを派遣するといった、いわゆる本来の意味のエスコートサービスのような業態はあまり盛んではありません。ですから、マダム・クロードのような一流社交と性風俗を兼ねるような店は殆ど聞いたことがありません。ただ、清楚系の高級デリには、どこに出しても恥ずかしくないようなお嬢さん達が在籍している場合があります。
私が頻繁に使う高級デリはマダム麗奈を始め同店の流れをくむ店で、その価格帯は120分7~9万円位です。10万を超える店は滅多に使いません。10万を超える場合は、そこそこ有名なAV女優であったり、あまり売れないグラドルであったり、芸能関係の肩書き重視の場合が多いようで、純粋に価格相当とは考えられないので選択肢から排除しています。
では、高級デリにはどのような女性がいるのでしょうか。私は概ね二つのタイプに分けられると思います。一つは、いわゆる「出世魚タイプ」。大衆店勤務から始まって徐々にステップアップしていき、最終的に高級店勤務にたどり着くというパターンです。これらの女性達は根が風俗嬢ですが、ルックスやスタイル、サービスに秀でているところがあり、客を満足させることには一流のプロです。また、これらの嬢は中級店等とも掛け持ちしているパターンが少なくありません。
もう一つは、「高級店デビュータイプ」。風俗とはあまり関わりのない生活をしてきたのですが、何らかの理由で風俗業界に興味を持ち、どうせやるのなら客層の良い高級店に勤務しようと考えた女性達です。高級店の面接では学歴や職業等の社会的認知度も重視されるところがあり、これらの女性達は、それらの認知度が高い反面、ルックス、スタイル、プレーはまちまちなところがあります。風俗ではおよそ考えられないような普通の女性に巡り会う機会となるのはこのタイプです。
清楚系の高級デリの最大のメリットは、何と言っても接客態度の良さです。客を故意に不愉快にさせるような嬢が派遣されてくることはまずありません。風俗だと、「お金を出して嫌な思いをする」「こんなことならお金をドブに捨てた方がマシだった」と思うことも良くあります。これら高級店でもルックス、スタイル、プレーが価格に見合わない嬢が派遣されてくる場合は少なくありませんが、接客態度が悪くて嫌な思いをすることはありません。これは店の対応にも当てはまり、20分以上の遅刻や、時短はまず考えられません。それなりに信用を重視した対応をしてくれます。
次のメリットは、プレーにNGがない可能性が高いことです。ヌル客の私の経験でも、高級デリ嬢で約半数はNGなし(ただし、客からの誘いが必要な場合が多く、嬢からの誘いは1割以下で少ないです)、誘いを拒否した嬢は1割程度、残り4割程度は誘いを切り出せなかったか、誘う対象でなかったかです。なお、私のポリシーでNNやNSは考慮の対象外で、また、追加出費をしたことは一回もありません。この結果の意味は様々な解釈が可能でしょうが、数字としては中級店以下の割合よりは随分高いです(そもそも中級店以下では誘いませんので実態は分かりませんが)。やはり高級店は価格が高いので、ある意味当然視されてもしかたがないという感覚はあるのかもしれません。ちなみに私は、拒否した嬢については、次回OKとの反応があっても一律リピはしません。雰囲気的にコトに及ばなかった嬢については、気に入った場合はリピしますが、リピ時にもコトに及ばなければその時点で次回は呼ばないことにしています。
もう一つのメリットは、嬢が客に対して持つ関心が高い場合があることです。高級デリは基本的に鬼出勤はできないところが多く、さらに、一日の接客数は限定されています。接客数を絞る代わりに単価を高く取りたい嬢の集まりという一面もあります(ただし複数掛け持ちしている嬢にはあてはまりません)。一日多数の客を取り、毎日入れ替わり立ち替わり客の相手をする大衆店の風俗嬢とは、自然と一人の客に対する関心の度合いは変わってきます。また、リピしていくと、毎回高額を出して自分を呼んでくれる客はどういう人物なのかに関心が沸いてくる場合もあります。実際、高級デリ嬢の中には特定のパトロンを探している嬢も少なくなく、高級デリは裏引きの巣窟になっているのも事実です。
では、高級デリのデメリットは何でしょうか。それは何と言ってもコスパの悪さです。プレー代で7~9万で、さらにホテル代がかかります。高級デリではラブホには原則派遣しません。また、高級デリの嬢は呼ばれた場所で客の甲斐性を判断する傾向にあるので、そこそこのホテルに呼んであげる必要があります。ですので、ホテル代も1.5~2万位の出費になります。それだけ高額を出費して、派遣されてくる嬢のルックス・スタイル・プレーは当たり外れが少なくありません。私個人の統計では、リピレベルの嬢に出会う確率は3割弱、オキニレベルに達するのはそのうちの半分位で全体の15%程度です。悪くない数字ですが、コストを踏まえるとかなり物足りない印象です。
次なるデメリットは、店が比較的しっかりしている逆効果として、嬢の個性が発揮される余地が少ないように思われる点です。遅刻が少ない分、時間がくればきっちりと退出します。韓デリや大衆店ではその場の流れで時間を気にせず残ってくれるような嬢がいますが、高級店ではそういう嬢に会ったことはありません。会話も初回からぶっちゃけ話をするような嬢は殆どおらず、ガードが高めでそこそこ上品な話に終始する娘が多い印象です。オキニになった嬢の中には、店の裏事情や他の嬢の評価などを話してくれた娘がいますが、そこそこリピをしてからでした。ただ、馴染みになれば、嬢の食い込み度合いは他の風俗の比ではないかもしれません。
もう一つのデメリットは、嬢との関係をどう整理するかについて、最終的に悩みを抱えるおそれがあることです。客の数を絞った嬢にオキニとして定期的に会うということは、お互いの生活に相手の存在が組み込まれることになる場合があります。そのことの結果として、一方の都合で関係を整理する必要に迫られたときには、当然相手との関係でわだかまりを生じる可能性があります。例えば、客が関係を整理したいと思う場合は、嬢の立場としては、金づるの客に突然去られては困るという事情が生じます。反対に、嬢が風を上がりたいと思う場合は、客の立場としては、突然去られては困るという要求が生じます。それでも「所詮風俗」と割り切れば問題は生じるはずがありませんが、なかなか簡単には割り切れない場合もあるでしょう。お金で後腐れなく遊ぶという風俗の特質からは、こういう余計な心配が生ずればデメリットになります。
次に、清楚系の高級デリの店毎の傾向を記しておきます。既に述べたとおり、私がこのジャンルで頻繁に利用するのはマダム麗奈と、同店の流れを汲む店で、具体的には、麹町プルミエールとクラブアイリスです。この三店が日本で冒頭のマダム・クロードを目指す店といってよいのではないかと思います。ロマネスク東京もマダム麗奈の流れを汲んでいる店ですが、DC店で値段が高めなので使っていません。
まず、現在の日本でマダム・クロードに一番近い店は、麹町プルミエールで間違いないでしょう。 以前のレポに書きましたが、元々マダム麗奈に在籍した嬢がママとなって開いた店で、設立は10年前、年配客を中心に厚い顧客層を持っています。嬢にも客にも一定のモラルを要求し、嬢に対しては「生理が管理できない女性はうちの店にはいらない」、客に対しては、「嬢に手荒なコトをする客は容赦なく出入り禁止にする」と言われています。在籍嬢の傾向はルックス・スタイルは平均的で、物凄い美形やスタイル抜群という嬢はいないように思います。ただ、マナーの良さは、高級デリの中でも一流で、この店で客を不快にする嬢はいません。また、プレーでは、残念ながらNGなし嬢は少なめですが、それなりに満足度を提供できる嬢がそろっています。私もあと10年して若い娘の相手ができなくなったら、月2位でプルミ嬢を呼ぶまったりとした生活を送りたいと思います(笑)。
次に、このブログでもレポが頻出しているクラブアイリス。こちらは6年前にマダム麗奈のスタッフが独立して始めた店です。東京の高級デリを代表するTA嬢を擁し、今年になって昼営業を始めたり、麗奈に習って大阪店をオープンしたりする等、比較的勢いのある店です。アイリスの特徴は、当たり外れの度合いが激しいことです。全く箸にも棒にもかからない外れ嬢も少なくないですが、素晴らしい嬢も在籍しています。またNGなしの嬢の割合は他店より高めだと思います。他店掛け持ちの嬢も少なくありません。風俗業界の勢いを吸収している反面、三つの店の中ではマダム・クロードの世界からは最も遠いところに位置する店かもしれません。最近新人がすぐに辞めたり、出戻りする嬢がいたりと、出入りが激しいこと等もマイナス要素かもしれません。
次は言わずとしれた日本の高級デリの草分けであるマダム麗奈です。正直なところ、高級店らしさでは麹町プルミに劣り、風俗店としての勢いではクラブアイリスに後塵を拝していますが、清楚でそこそこの嬢が在籍している点ではまだまだ健在です。外れの割合は明らかにアイリスよりはましであると思います。ちなみに、大阪店はアイリスよりも繁盛しているとのことです(大阪でこの価格帯の店を使う人はかなり事情に疎い人々だと思いますが)。
最後に清楚系高級デリを利用する際の要領、留意点を記しておきます。まず予約については、当日予約も十分可能ですが、出来るだけ前もって予約することを勧めます。その際、「可愛い系希望」「デブは嫌」などと好みしっかり伝えておけば、それと真逆な嬢が派遣されてくることを避けることが可能です。大衆店では平気で売れない嬢を薦めたりしますが、高級店の場合は前もって相談をすればきちんと好みに合った嬢を薦めてくれます。ただし、期待は禁物です。
また、高級店は、客の都合に合わせて嬢に出勤要請を出すことができるのも特徴です。客の都合に合わせて嬢が出勤してくれることは有難いことです。しかしこれは、嬢がオキニ化してくると、まず客が都合の良い日を提示し、嬢がその中から出勤可能な日を選択するということになり、本末転倒な状況になる場合があります。
派遣場所は基本シティーホテルになりますが、どうしてもラブホテルを使いたいという場合は、店に相談すれば利用可能なラブホテルを紹介してくれます。部屋数が多く、それなりに綺麗なラブホに限られるようです。
当日は、大衆店等とは異なり、確認の電話などは求められません。ただし初回利用の場合は、最初に短時間の面接があります。店側から簡単に店のシステムや注意事項が説明され、注意事項に了承したというペーパーにサインを求められます。面接と言っても非常に簡単なもので直ぐに終わります。麗奈とアイリスは男性ドライバーが来ます。プルミは支配人の男性が来ます。
面接が終わると嬢が入れ替わりで入室です。大抵の高級店では嬢がワインやシャンパンを持ってきます。安価なもので味は全く期待できませんが、雰囲気づくりの一環(乃至、口臭予防?)だと思います。プレーについては、大衆店のような可能プレーや回数制限のようなルールはなく、基盤を除き、基本的に客の要望には全てこたえてくれます。嬢もプレーには積極的に応えてくれる場合が殆どで、DKはNG、手コキオンパレードといったサービス地雷は殆どいません。また、高級店では即即プレーが可能な割合が高いと思います。
最後に、高級店では特に何事にも余裕を持って、上品に遊ぶのが基本です。不満に思うことがあってもそれを嬢にぶちまけたり、嬢が嫌がるプレーをしつこく求めたりしてはいけません。高級店では、嬢から客の印象やマナーについての情報もしっかりと集めています。筋の良い客だと見なされれば店の対応も変わってくるのではないかと思います。